MyOnyxを診断に取り入れて 患者様に納得していただける治療を
2023.04.20
歯のダメージの原因になる食いしばり。これまではその水準を正確に判断できませんでした。ホルター筋電計付刺激装置「MyOnyx」を診察に用いれば、数値が正確に分かるようになり患者様に適切な指導を提供できるうえ、歯科医自身の身を守ることもつながります。元や顎周りの治療。そしてSNSでの発信による経営術など、講演の内容をこちらの連載でご紹介します。
歯科治療には顎関節機能診断が必要不可欠
私は「顎関節機能診断をしない歯科医は駄目だ」と公言しています。機能診断をしないのに、嚙み合わせを診ることはできないからです。顎関節機能診断をすることで、顎関節がどんな成長をしてきて、どんな風に動いていて、左側で食べていて右側で食いしばっている、というような現状を把握することができます。しかし、歯科医の先生の多くは顔や関節を触らないので、頭頚部の筋肉の過緊張も分かりません。顎関節機能診断をしないで歯を削るというのは、内科で「お腹が痛い」と訴えている患者様をいきなりメスで切るようなものなのです。顎関節機能診断をしないまま歯の治療に入るのは、私には考えられないことです。
原因を解明し、発症のメカニズムを患者様に説明せず、「歯を削ります」というのは怖いですよね。診断をしたうえで、虫歯ができるメカニズムを教えて、予防法を伝えることが大切だと考えています。
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