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歯科診療における 顎機能診断への必要性と期待  -歯科領域から拡大する美容分野の可能性-

歯科診療における 顎機能診断への必要性と期待 -歯科領域から拡大する美容分野の可能性-

2021.11.29

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10月に開催された「自費研フェスティバル2021」では、医療法人社団登龍会 代々木デンタルクリニック院長、および一般社団法人顎顔面美容医療協会会長の服部敏先生と、医療法人伊達デンタルクリニック 四谷見附矯正歯科理事長および日本臨床歯科補綴学会理事長の浅野栄一朗先生に、顎機能診断の重要性についてトークセッションを行っていただきました。

確かな歯科治療を基とした顎機能診断による〝美容〞

一般社団法人顎顔面美容医療協会が主催するセミナー「美容塾」では、美容歯科における顎機能診断の重要性を伝えています。

服部先生:審美歯科は、歯の形態など、口腔内を対象とした歯科治療に対して、美容歯科の場合には、スマイルプロポーションなど、口腔咀嚼筋の支配部位に関わる筋肉や皮膚などを対象とした再生医療とも言えます。歯や筋肉、皮膚など包括的な治療であると考えます。〝再生医療〞というキーワードには、咬合不全や咬合不安定の結果、咀嚼筋の異常に起因した〝しわ〞や〝たるみ〞が、理想的な咬合へ戻すことで、改善につながることを意味します。

 〝美容〞というワードから、小顔など美容施術のイメージが先行しているかもしれませんが、医科との違いは、顎機能診断をベースとした診断結果に基づく歯科治療であることです。顎機能診断では、顎関節の左右差、咬筋の肥大の形態や、筋肉の増殖形態を評価します。美容歯科は、触診や、パノラマ画像、咬筋の圧痛試験などを行うことで、歯科病名を明確に診断し、処置を行うことが基本です。ボツリヌス菌を活用した注入治療を例にすると、咀嚼筋の過剰な肥大や、過緊張に対し筋の運動をコントロールすることを目的にしています。適切な量や濃度を注入し咬合力のコントロールに基づいた治療へとつながるのです。
 診断に基づかない〝他の先生も使っているから〞といった安易な選択は危険だと考えます。

浅野先生:服部先生と行う一般社団法人顎顔面美容医療協会のセミナー「美容塾」では、顎機能診断が翌日からすぐに臨床で使えるように講義をしています。チェックすべき項目や触る圧も細かく指導できる環境が「美容塾」です。
 機能診断ができるようになると、顎関節症はもちろん、偏頭痛や咬合の悩みに対し、より具体的で適切なアプローチが可能になります。
 顎機能診断は慣れれば5分以内で終わる診査・診断です。正しい位置を触るだけで、多くのことが学べます。そこから患者様の悩み解決につながるならば、やらない理由はないのではないでしょうか。歯科医師としてのスキルアップ、美容歯科施術の認知向上のためにも、ぜひ受けていただけたら思います。

服部先生:残念ながら、美容分野に関わる先生が増加すれば、トラブルが起こるリスクも増加します。未知の治療であるからこそ、流行であるからといった理由で取り組もうとされる先生や、経営的に潤う、という印象をお持ちの先生もいらっしゃいます。
 安易に、顎機能診断の必要性を理解しないまま美容歯科を開拓すると、〝このセミナーで聞いたから〞〝〇〇先生が言っていたから〞といった責任転嫁が起こりえます。
 また、美容歯科の治療範囲は、美容皮膚科や美容外科の医科領域と治療対象が重なることがあるので、歯科では技術・知識・診断能力を十分に持って、医科と対等な結果や患者満足度の高い治療を行わなくてはなりません。
 せっかく、美容歯科というジャンルが患者様から求められている中、トラブルが増えることで、敬遠されてしまうことは避けたいことです。

美容歯科が拡大することで歯科治療の可能性が広がる

服部先生:歯科領域における美容分野の市場は、今後拡大すると想定しています。女性歯科医師も増加していますし、
患者様と〝美容〞の視点で共感しやすく、女性歯科医師の活躍の場の1つになると考えています。
 現在は、美容歯科というジャンルを先生方に広く知っていただきたいという目的でセミナーを開講しています。今後の市場の拡大を見据えて、診断の必要性への理解、診断方法の普及など、安全に高品質な〝美容歯科〞を提供するために、クオリティの整備を目指していきたいと思っています。

 美容分野で大切なことは、診断です。美容歯科に関心をお持ちの先生方には、ぜひ顎機能診断の重要性にしっかりと着目したセミナーの受講をお勧めします。
 当協会のセミナー「美容塾」では、1か月ずつ、全6回のコースで顎機能診断を踏まえた美容分野について講義を行っております。顎機能診断を必ず取り入れ、審査・診断の重要性をしっかりと教えています。たとえ美容分野にすすまなかったとしても、審査・診断ができることは歯科治療を行うにあたり非常に重要になります。その基礎を経て、専門性を高めていく事が望まれるのではないでしょうか。

浅野先生:今後は歯科診療開始前の顎機能診断が当たり前となり、日本全国どこの歯科医師も行えるようにしたいと考えています。私は日本歯科大学新潟生命歯学部の小出馨教授からの教えがベースになっており、顎関節治療と精密な咬合治療を学びました。顎顔面矯正は鹿児島県の矯正歯科くろえクリニックの黒江和斗先生にご指導いただきました。
今は、同じ治療を行っているほかの先生方とも連携し、勉強会を開催する等、普及につとめております。精密な顎機能の審査診断を行う歯科医院が増えるとともに、多くの患者様にとって身近な医療になることをめざして活動しています。

●服部 敏先生
医療法人社団登龍会 理事長
代々木デンタルクリニック 院長
一般社団法人日本顎顔面美容医療協会 会長
昭和大学医学部大学院生理学生体制御学部門特別研究生
代々木デンタルクリニック
https://m-y-w.com/

●浅野 栄一朗先生
医療法人伊達デンタルクリニック
四谷見附矯正歯科 院長
日本臨床歯科補綴学会 理事長

一般社団法人日本顎顔面美容医療協会
http://jmfas.org/

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