東洋医学と歯科領域の可能性 服部 敏先生

東洋医学と歯科領域の可能性 服部 敏先生

2021.05.25

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

現在、歯科領域においても、疼痛管理や美容などQOL向上を目的に東洋医学への関心が高まってきています。 今回は、歯科領域における東洋医学の可能性について、代々木デンタルクリニック院長の服部敏先生にお話を伺いました。

診断をベースにするのが東洋医学

――先生がいま学ばれている東洋医学について教えていただけますか。
西洋医学と言えば、疾患に対して、検査値などからアプローチしていくことが基本です。対して、東洋医学の場合、例えば、顔貌診といったものもあるように、問診が基本です。東洋医学のベースには、症状と原因について、統計学的な考え方があるのではないでしょうか。診断をもとに、身体の内面の変化に対して、漢方を用いて治療を行っていきます。

――先生が東洋医学にご興味を持たれたきっかけはございますか。
私はウルトラマラソン、ウルトラウォーキングなどに挑戦しています。以前はレース中の痛み緩和のために、ロキソニンなどの鎮痛薬を服用される参加者がいました。それが最近では、芍薬甘草湯のような漢方を服用されている方を見かけるようになってきたのです。これが、私が歯科領域に対する東洋医学の可能性に関心を持ったきっかけです。 漢方と言えば、長期間の服用で効果を発揮するものだと思いがちですが、実際はレース中の痛みや脚がつるといった症状に対しても、即効性を十分に発揮しているようです。 漢方や鍼灸には、継続が必要だと考えていましたが、東洋医学の即効性を歯科治療に活かせたら良いと思いました。現状、歯科治療のストレス緩和や、血圧コントロールについて、東洋医学の視点から研究を行い、応用していきたいと考えています。

東洋医学と歯科医療の親和性とは

――漢方や鍼などは応用される予定なのでしょうか?
まだこれから勉強するので、確定ではないのですが、鍼治療によるストレス緩和も一つの目的です。 来院される患者様の中には、歯科治療に対する不安から、平常時よりも血圧が上昇する方がいらっしゃいます。鍼治療がそのような方々のストレス緩和に効果的なのではないかと考えています。 例えば局所麻酔は患者様へのストレスが大きいです。血管収縮剤も含まれていますし、注射針の刺入による刺激や、注射をするといった緊張感が血圧に影響を及ぼします。 しかし、鍼治療によってこのストレスが緩和できれば、治療中の血圧コントールが良好に保てるでしょう。そういった効果に期待するとともに、鍼治療による唾液中のストレス成分がどのように変化するのかを実際に研究していく予定です。

大切な歯を守るため、東洋医学的な視点を活かす

自費研Onlineはメンバーズ登録無料

この記事は自費研メンバーズ限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

自費研の最新情報をSNSでお知らせ

自費研カタログ関連商品

自費研カタログ関連商品はありません

自費研の最新情報をSNSでお知らせ
自費研アプリで読む

セミナー・イベント

一覧

カタログ

一覧

求人

一覧

自費研VIDEO

一覧

無料資料ダウンロード
特別な医師と新しい治療法が見つかる医療情報サイト

自費研メンバーズ(無料)登録

メールアドレスで登録
※パスワードは8文字以上20文字以内で入力してください。
使用できる文字は半角英数字と記号 ! $ % & * + - / = _ ` { | } . # @です。

メールが届かない場合について

Facebookで新規登録 Facebookで新規登録

Facebook登録、ログインができない方はこちらをご覧ください

メンバーズ特典
記事の無料購読とクリップ
セミナーが無料又は優待価格
自費診療カタログの一括資料請求

パスワードをお忘れの方

メールアドレス

ご登録したメールアドレスを入力ください。パスワードを再設定するためのURLをお送りいたします。

パスワードをお忘れの方

パスワードを再設定するためのURLをお送りしました。24時間以内にパスワードの再設定を行って下さい。

Clipを上書きしてもよろしいですか?

すでにPickしたことがあるニュースです。
再度Pickするとコメントが上書きされます。

Clipを削除してもよろしいですか?

Clipを削除すると元に戻すことは出来ません。