【スペシャル座談会】RFモノポーラ治療の進化と発展 ―患者満足度と治療効果の向上に向けて <後編>
2025.10.31
RFモノポーラについて、治療のトップランナーである八重洲形成外科・美容皮膚科原 かや先生、セイコメディカルビューティークリニック曽山 聖子先生、美容皮膚科レイクリニック衣原 公美子先生、まりもクリニック牧野 良彦先生お迎えして座談会が開催されました。座談会レポートの<後編>です。
RFモノポーラ治療の今後の可能性と今後の美容医療の課題
ーー<前編>では進化を続けるRFモノポーラ治療ついて、治療効果の感想、組み合わせ治療や将来的な可能性など、さまざまなお話が出ました。この機会に他の先生へのご質問はありませんか?
衣原 公美子先生(以下、衣原先生):
たるみ治療に対して、たくさん機械が出ています。機械によってそれぞれコンセプトや作用が違うので当然ながら結果が違います。ですから新しいものが出るたびに、新しいものに移るのは、最近はもう違うと思っています。漠然と「たるみ」と言われるものを、もう少し細かく分類して、それぞれの症状に対して治療を選ぶようになったらいいと思っています。今必要なのは、たるみの種類の分類と症状の診断をもっと細かくできることだと私は考えていますが、その辺り皆さんはどうお考えですか?
牧野 良彦先生(以下、牧野先生):
周波数だけ考えた時に確かに各社で特徴がありますが、その特徴を活かしきるのは大変難しいですよね。長年やってきて、機械の特徴を活かすのも大事だけど、持っている機械のポテンシャルをどうやって最大限引き出すのか、そのテクニックを身につけるのがより重要だと思うようになりました。
ーー機械をどうやって選べばいいのだろう、どのお悩みの医師の方々もいらっしゃると思います。機械選定の判断に迷われたとき、お伝えしたいことはありますか?
原 かや先生(以下、原先生):
機器メーカーのプロトコール通りに行えば一定の効果が出やすいのですが、浅いところに効くと言われている機械でも、工夫次第では、より深い層や患者様ごとの症状に合わせたアレンジが可能だと思います。例えば当院では、施術価格を抑えるために、高周波治療でナース施術を導入しています。この場合は「手袋型高周波機器」の旧式でプロトコール通り施術を行いますが、緩みが気になる場合は、医師によるハイフを併用する治療法を提案して、浅い層以外もアプローチするようにしています。
患者様のニーズに合わせて新しい機械を導入したり、症状や部位によって機械を使い分けたりすることも大切ですが、まずは医師自身が機械の特性を理解し、それを活かすためのテクニックを身につけることも欠かせません。その根本になるのは衣原先生がおっしゃった通り、患者様のたるはが何が問題で起きているのかの見極めだと思います。
曽山 聖子先生(以下、曽山先生):
皆さんのおっしゃっていることに同意します。やはりテクニックで結果と患者様の満足度が変わると感じます。今は本当魅力的な機械が数多くありますので、機械だけで新規の患者様に来ていただくのは難しい。来てくださった方をいかに満足していただくか、リピーターを増やすかというのが健全な経営だと思っていますので、テクニックをしっかり磨くということがすごく重要だと感じています。
また、機械を使う側としては、買った機械がアップデートされたり、新しいことがわかったり、機器メーカーさんから学ぶ機会を与えていただけたりすると、私たち地方でクリニックを展開しているのものにとってすごくありがたいことだと思います。

衣原先生:
若い先生に技術支援をしていくのは今後のためにとても大事です。そして実は今、医師が複数で集まって一つの医療機器について、いろんな視点で話し合うっていう機会があまりありません。機器メーカーと医師のコミュニケーションは取りやすいのですが、それだけではなく、今後は医師同士、同じ機器の前で症例を披露しあい、意見交換やデーターを増やす必要性を感じています。治療の深掘りのためにもそのような機会が増えるといいと思っています。
ーー同じ機械を使った治療でも、クリニックにあるエリアによって患者様の求めるものや反応に地域差を感じることはありますか?
曽山先生:
私は福岡と鹿児島で開院しています。やはり東京などの都市エリアと地方との違いがあると感じています。あくまで私の印象ですが、福岡の方が鹿児島よりいろいろなクリニックがある分、新規でたるみ治療で当院に来てくださる患者様は少なくなります。やはり都市であるほどクリニックも治療メニューも選択肢が多くなりますので、患者様は使用する機械だけでなく結局はテクニックを持っている先生を選ぶ傾向が強くなる気がします。
ーー最後にそれぞれお一人ずつ、自費研online読者である医師の皆様へ一言お願いいたします。
衣原先生:
誰が施術しても効果を出すためには、医師の診断力、治療の選択の技術がもっと上がって共有される必要性がありますので、今後はそのような機会を増やしていきたいです。私が「水冷式モノポーラRF機器」を選んだのは、世界中にユーザーが多いのも大きな理由です。世界中にシェアがあるということは長く使っていけることへの安心材料になりますし、広がりが見込めると思っています。
原先生:
私が推している「手袋型高周波機器」は、逆にシェア数はこれからですが、日本のユーザーのニーズを汲んで、日本の素晴らしい技術で作った日本発のものです。メーカーと医師が直接話しやすく、レスポンスも早く、価格帯もすごく導入しやすい。直後成果の感じやすさと痛みのバランで心地いい機会はなかなかないので、患者様もリピートしやすくなる可能性あるところが、とても未来ある機械だと思っています。
曽山先生:
私が機械を購入する時に考えるのが、安全性と安定した効果です。この人には効くけど、この人は効かないでは良くないと思っています。「6.78MHz RFモノポーラ/バイポーラ」は、肌質を変え、患者様の満足度をとても上げることができる機械です。機器メーカーのメンテナンスもしっかりしていて、常に新しいことを研究し、勉強する場を与えてもくれます。今度新しくチップが出るようですので、それをとても楽しみにしています。
牧野先生:
「たるみ治療はどこからやったらいいのか」とよく聞かれるのですが、今の結論から言えばやっぱりハイフも欲しいけど、高周波も必要だと思っています。どちらも高額な医療機器ですよね。「6.78MHzモノポーラRF/ハイフ複合機」は機械を2台持ちする必要がなく、1台で2つのエネルギーを使うことができます。たるみ治療で必要不可欠なハイフが、第3世代目ではより使いやすくなっていますので、選択肢のひとつになるかと思います。
ーー先生方、本日は貴重なご意見を聞かせていただき本当にありがとうございました。

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