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第42回 日本美容皮膚科学会総会・学術大会の持田ヘルスケア株式会社共催 Collage スキンケアセミナーにてEDEN認定美容ナース「論文発表」

第42回 日本美容皮膚科学会総会・学術大会の持田ヘルスケア株式会社共催 Collage スキンケアセミナーにてEDEN認定美容ナース「論文発表」

2025.04.14

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EDEN(一般社団法人 美容皮膚エキスパートナース育成協会)の一期生が、2024年9月に開催された、第42回 日本美容皮膚科学会総会・学術大会の持田ヘルスケア株式会社共催 Collage スキンケアセミナーにて、論文発表を行いました。ご存知の通り日本では、看護師が論文を書いて発表する機会はなかなかありません。ただ、EDEN発足当時より、代表理事の野本真由美先生と堀内祐紀先生は、美容皮膚医療に携わる看護師に論文を書き、発表するという、新たな活動のステージをつくることを視野に入れており、それが実現したのが今回の学会です。今回は論文発表に挑戦した4名の看護師に論文発表の感想を語っていただきました。

 

一般社団法人 美容皮膚エキスパートナース育成協会)とは

美容医療に携わる看護師をサポートするために医師有志により設立された団体。美容医療に対して一定の条件を満たす看護師には美容皮膚エキスパートナースEDENの称号が付与される。看護師が主導する教育セミナー、臨床研究、研究の論文化など、通常の診療以外にも活躍の場は多数。

 

座談会にご参加いただいた看護師の紹介と論文タイトル

広島プルミエクリニック 河野 沙織 さん
 ざ瘡治療の上での漢方の効果について
王子公園まつむら皮フ科 橘 未来 さん   
 皮膚科クリニックを受診する患者さんが、美容医療に求めること
まさきクリニック 松田 美紀 さん
 毎日のスキンケアは皮膚を変える~月に一度のレーザー前にできること~
皮膚科ちえこクリニック 荒井 穂香 さん
 ニードルRFによるざ瘡治療とECサイトを活用したアフターケアの大切さ

論文発表を終えたEDEN認定美容ナースによる座談会

業務を終えての論文執筆はご苦労も多かったと思いますが、どうして今回の論文発表に出ることになったのですか?

松田さん 論文を書いた経験はないのですが、論文発表の募集を見たときチャレンジしたい気持ちが湧きました。今、美容医療業界では看護師も専門的な知識を持つことが求められていますので、必要性もあるし滅多にないチャンスだと感じました。

荒井さん 私もEDENを受けるまでは論文には興味がありましたが、自分が書く想像まではしていませんでした。でも、書くことは自分の理解を深めるためになると思いました。

橘さん 私は野本先生が「論文を書いてもらう」というお話をされた時から、応募が来たら必ず手をあげるつもりでした。私の勤務しているクリニックは美容クリニックではなく皮膚科なのですが、なぜ他の美容クリニックではなく当院に来てくださるのか疑問に思っていましたので、そのことを書こうとテーマも決めていました。

河野さん 私も橘さんと同じで野本先生の「論文を書いて医学雑誌にしよう」という言葉を聞いた時に、絶対に挑戦したいと思い、その日すぐに野本先生にメールしていました。案内が来た時はすぐに「書くぞ」って。

松田さん荒井さん 2人ともすごい!

橘さん 人数限定とのことでしたので一発目に行こうと早めに連絡を入れました(笑)

河野さん 元々調べることも書くことも好きなのですが、看護師はそのような機会はなかなかありませんよね。自分がインプットしたものをアウトプットしたくて、SNSで発信もしていますが、きちんと裏付けのあるものを学問としてアウトプットしたかった気持ちもあります。

論文はどんなことを工夫されましたか?

橘さん 私は当院の患者さんに1カ月にわたって対象を絞らずアンケート調査をしたのですが、質問を広く聞きすぎたのでわかりやすくまとめるのが大変でした。

松田さん もともと日々の診療で、レーザー治療に入る前のスキンケアの重要性を感じていたのでスキンケアだけの経過症例の記録をとっていました。スキンケアは得意分野だったこともあり、その症例記録や新しく症例を取らしていただき論文にしました。画像を多く入れて、とにかくわかりやすく伝えることを意識して取り組みました。

荒井さん 私はシルファームXを用いた、ざ瘡治療でビタミンクリームを半顔に 塗ってダウンタイムの比較をしたのですが、松田さんと同様に症例写真や図を多くしてわかりやすくしたつもりです。

河野さん 私は、ざ瘡治療の上での漢方の効果について書きましたが、皆さんと同じく症例写真やイラストを入れて可視化して、聞いてくださる方に伝わるように準備しました。論文を書くのは楽しかったのですが、発表が問題で何度も練習しました。クリニックのスタッフにも練習につきあてもらいました。

学会で発表した時の率直な感想も聞かせてください。

荒井さん 発表の日は台風の影響で前日まではオンラインでの参加予定だったのですが、新幹線が動き出したため急遽現地に行けることになり、舞台に立つことに改めてかなり緊張しました。発表では緊張から早口になり、一緒に行った後輩が「ゆっくり」とボードに書いて見せてくれたようですが、それも見る余裕なく突き進みました。(笑)

松田さん わかります!私もとにかく緊張して早口になってしまいました。他の方はものすごくいい内容を発表していて素晴らしかったこと、やってよかったと思ったことは覚えています。

橘さん確かに他の看護師さんのパワーを感じながら、同じ場を共有できる喜びがありました。心残りは発表を終えた後「あなたが 美容医療もしている皮膚科クリニックのオーナーだったら、どういう経営をしますか」という質問を野本先生からいただいて、すごく難しい質問だし焦ってしまいうまく答えが出なかったことです。以降何度も考え直して答えが出ましたので、いつか野本先生にお伝えしたいと思っています。

河野さん 私は質疑応答の回答は準備していたので、わりと自信を持って応えることができたのですが、座長の堀内先生からの総評の時、「クリニックやドクターによっての方針の違いがあるけれど、EDENで持ち寄って高めあえたらいいね」と言っていただき、とても印象的でした。

荒井さん 私も堀内先生からいただいたご意見で強く印象に残っているのがあります。「ダウンタイムを軽減させるために塗ったクリームが、治療効果にとっていい働きか、悪い働きかまで考えたほうがいい」という内容でしたが、自分では気がつけなかったことなのでとても勉強になりました。

気づきの多い発表となったのですね。みなさまはEDEN の認定看護師の一期生ですが、認定を受けてから何か変化はありましたか?

河野さん HPや院内に貼っている認定証を見て患者さんから声をかけていただけることが増えました。それから最近入った新人さんが、入職する前から私のインスタなどでEDENのことを知っていてくれたこともうれしかったです。

松田さん 私も患者さんから「資格持っているから安心」と言っていただいています。でもEDENに認定されていることで、自分自身の気持ちが引き締まっていることが一番大きいかもしれません。

橘さん 声かけてもらえるなんてうらやましいです(笑)。私は患者さんから言われたことはないのですが、勉強を続けながら、一層責任感を持って日常業務に取り組むように意識が変わりました。

荒井さん わかります!認定バッチをつけて診療していると一層身も引き締まりますし、より治療でいい結果を出したいと思うようになりますよね。それから、今日のような場をいただけたのもうれしいです。もっと看護師同士お話しする機会があったらいいのにと思います。

一同 本当ですね!

次に論文書くチャンスが来たら、書きたいテーマは決まっていますか?

橘さん 今気になっているのが、IPLの髭脱毛に麻酔クリームの効果はあるかです。あとは衛生面の調査、たとえば同じ機械で脱毛する際の衛生面など詳しく調査したいと考えています。

荒井さん 堀内先生からいただいた質問をもとにダウンタイムの軽減が治療効果に与える影響をもう少し掘り下げてみたいですね。今度はもう少し長いスパンで症例の経過を観察したいと思います。

河野さん 私も今回の論文の反省も含め、テーマをもう少し長期的に経過観察したいのと症例数を増やしたいという思いがあります。あとは、女性の治療とホルモンの関係も興味のあるテーマです。

松田さん 論文は本当に大変でしたので、やっている時は、もう次はやりたくないと思いました(笑)が、終わってみると気持ちは変わりますね。今回はスキンケアのみの経過と言いつつレチノールを使用していますので、レチノールなしの純粋なスキンケアのみの経過を調べたいと思います。

最後に美容ナースのみなさん、もしくは美容ナースをめざすみなさんにメッセージをお願いします。

橘さん クリニックの勤務では、知識や技術、院長の方針によっても偏りが出てくると思います。 看護師の輪を作って、いろんな垣根を越えてで、今までの慣習にこだわらず、安心できる美容医療の世界を一緒に作っていけたらいいと思っています。

河野さん 病棟勤務の看護師仲間の中には、いまだに「美容は楽そう」という認識が残っていて悔しい気持ちになります。美容のキラキラした部分のみフォーカスされがちですが、実際は手探りで死に物狂いにやってきました。美容は学生時代に授業で学ぶことはありませが、今はEDENのように学ぶ場も増えて、知識と技術を持って患者さんに接しています。今後美容ナースをめざす方には、楽しいけれど楽な道ではありません。しっかりとした自分の意志と、患者さんへの思いをもってめざしていただきたいです。

松田さん 美容ナースは美容クリニックに勤めているだけで名乗れますが、自分のためにも患者さんを守るためにも、正しい知識を持つことはとても大切なことだと思います。もちろん診察は医師ですが、看護師も患者さんのお肌を見た時に、これが疾患なのか、美容でいいのかなどの判断はできたほうがいいですし、常に新しい知識を持っていただきたいです。安全な医療を提供することが私たち看護師の役目です。私も学びを続けますので、一緒に美容医療を盛り上げていきましょう。

荒井さん 美容医療の世界は日々成長を続け、デバイスもどんどん新しくなっています。それに伴って看護師も正しい知識と、新しい知見を取り入れていく必要があると感じていました。その中で、自分だけで勉強をするのには限界がありますが、EDENという勉強できる環境もあります。私の目標は、「看護師さん」ではなく、個人名で患者さんに認識していただくことなのですが、そこまで患者さんと信頼関係を構築するためには、正しい知識を持って、患者さんの思いに沿うことが必要だと思っています。美容ナースは、決して甘い業界ではありません。日々勉強して、新しい知識を身につけて、それを患者さんに安全に安心に受けていただけるよう、一緒に頑張りたいです。

一同 一緒に頑張りましょう!

 

インタビューにお答えいただいたEDEN看護師の方々

まさきクリニック 
松田 美紀 さん
皮膚科ちえこクリニック
 荒井 穂香 さん
王子公園まつむら皮フ科
橘 未来 さん
広島プルミエクリニック
河野 沙織 さん 
 
 
 

ーーー  【自費研VIDEO:JIHIKEN Special Interview】
▶︎私たちは、プロになる 美容皮膚エキスパートナース育成協会
代表理事:野本真由美先生、堀内祐紀先生のインタビュー動画を確認する ▼ インタビュー動画を見る!


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