日韓のカスタマイズ治療が交わる勉強会 ~比較・融合・新しい発見~ 新川崎 皮ふと美容のイブクリニックにて取材報告
2024.06.11
美容医療の世界で関心が高まっている「カスタマイズ治療」。2024年3月にはオフラインの研究会としては最大の規模でカスタマイズ治療研究会大勉強会2024が開催されました。このような中、美容大国の韓国でカスタマイズ治療を取り入れている、DR.BASIC CLINIC のキム・ハクス 先生とカスタマイズ治療研究会の運営医師の一人である新川崎皮ふと美容のイブクリニック久田恭子先生による合同勉強会がイブクリニックにて開催。たっぷり5時間にわたるハンズオンセミナーについてキム・ハクス 先生と久田恭子先生にお話を聞かせていただきました。
今回の勉強会では「RF治療」「シミ治療」 など両クリニックで行っている治療の中で親和性の高いものにフォーカスを当て知識を共有、実戦の時間もたっぷりと設けられました。参加した銀座のClinicK院長キム・アソン先生は、通訳としても活躍。日韓の架け橋として大きな存在でした。
そこで、キム・ハクス先生と久田恭子先生にお話を伺いました。
日韓でスタイルに違いはあっても、カスタマイズ治療の目的は同じ
≫≫≫DR.BASIC CLINIC キム・ハクス 先生
◆美容医療の世界で日本と韓国のより深い交流を
カスタマイズ治療研究会には去年の8月から参加しており、その時初めて日本の先生がた方と交流を持つようになりました。韓国と日本の医師は美容医療への考え方や方法に違いがあります。だからこそ代表である黄先生から日本と韓国でより深い交流がしたいとの声をかけていただきました。今回の勉強会は、オンラインセミナーで私が話したミーンMIINレーザー に久田先生が興味を持ってくれたこと、使っている医療機器が同じものが多かったことが開催理由です。
私のクリニックに来る患者さんは、紹介や他の病院で満足できなかった方が大多数です。韓国のクリニックには患者さんの高回転を狙う傾向がありますが、敏感肌の方に強いレーザーを当てると色素沈着や皮膚荒れが生じることがあります。そのような患者さんたちの治療がうまくいかなかった原因を探り、対処する方法を探るという私の診療方針は、カスタマイズ治療研究会の方針にかなり似ていると思っています。
◆韓国にもカスタマイズ研究会を設立
韓国ではそもそもカスタマイズ治療を行なっているクリニックはほとんどありません。多くの場合、決まっているメニューを提供するので、私は韓国でももっとカスタマイズ治療を行う方がいいと思っています。そのために黄先生と一緒に韓国でもカスタマイズ治療研究会を作り、そこで培ったノウハウや日本にあるノウハウを共有し合うことで共に盛り上げられるよう進めているところです。
ただ、同じカスタマイズ治療でも日本と韓国では、違うことがいくつかあります。例えば日本の先生がた方はエビデンスがしっかり固まったものの範囲の中で研究し治療を行いますが、韓国では「できそう」という段階で挑戦してみて、その結果から研究します。日本ではレーザー治療は看護師が行うことも違いの一つだと思います。韓国では医師がレーザー治療を行い、結果を見ながらアプローチします。また、韓国は競合が多いため施術料金が安いのも特徴ですね。
現在の韓国では医療機器メーカーが市場の主軸になっていますが、日本のように医師が主軸で医療機器を選ぶと本当にいいものを患者さんに提供できるのではないかと思っています。
そのようにスタイルに違いはありますが、カスタマイズ治療の最終目標は日韓ともに変わりありません。これからもそれぞれ肌質も悩みも異なる患者さんに1人1人に本当にあった治療を提供できるように診療に向き合いたいですね。
結果を求めても、患者さんの負担は最小限に
≫≫≫新川崎皮ふと美容のイブクリニック 久田 恭子 先生
◆同じデバイスでも使い方に違い
カスタマイズ治療の方法については、自分の中である程度確立してきましたが、今日ハクス先生のお話をきいて、デバイスに対する知識も経験も豊富な先生の工夫された使い方は大変勉強になりました。
例えば、ニードルRF は、カスタマイズ治療研究会では、基底膜を強くするイメージで使っていましたが、ハクス先生はニードルを刺すことでも、弱っている肌を刺激してしまうので、使わない、もしくはタイミングをずらして使うなど同じデバイスでも使い方やタイミングなど違った視点での考え方を伺うことができました。
自費研カタログ関連商品
自費研カタログ関連商品はありません
この商品の関連記事
関連記事はありません
Clipを上書きしてもよろしいですか?