
ICT・行動医学を用いた新しい診療スタイル ー医学部附属病院肥満外来の挑戦ー 関西医科大学医学部健康科学科教授 木村 穣先生
2021.10.11
2021年7月に「大学病院・肥満外来の教授が教える 1日だけダイエット」(文響社)を出版された関西医科大学医学部健康科学科教授の木村穣先生は、同大学附属病院で健康科学センター長も務めていらっしゃいます。今回は2021年10月に開催する「自費研フェスティバル2021」の登壇と書籍の上梓に合わせ、認知行動療法の手法を取り入れた肥満外来や、スマートトラッカー「MOTHER」 を活用した健康管理についてお話をうかがいました。
——はじめに、木村先生が大学で取り組まれている治療や研究について教えてください。
診療科長を務めておられる専門外来「肥満外来」とはどのような診療科なのでしょうか。
肥満外来は医師・管理栄養士・健康運動指導士(トレーナー)・公認心理師といった専門家の指導を受けながら、患者が自主的に減量に取り組む専門外来です。近年、肥満外来を設置する一般の医療機関も増えてきていますが、肥満治療は意外とむつかしく、多職種の専門家が連携することが重要と考えています。
肥満の判定は、身長と体重から算出される肥満度を表す体格指数「BMI(Body Mass Index)」を基にしていて、BMI 35kg/㎡以上の高度肥満の方はもちろん、BMI30 kg/㎡以上の中度肥満の方も治療対象としています。
実際の申し込みは、他の医療機関からの紹介ではなくご自身がインターネットで検索して来院するケースがほとんどです。公認心理師による肥満カウンセリングを併用している施設は少なく、関西、近畿圏はもとより関東圏からの来院もあります。
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