TCAへの苦手意識を変えてくれた イタリア発のピーリング製剤
2021.01.06
「少し苦手意識があった」というTCAピーリングをクリニックのメニューとして導入されたあきこクリニック 院長の田中亜希子先生。使用製剤の特徴やコンビネーション治療について伺いました。
ケミカルピーリングとは
ケミカルピーリングとは、薬剤の塗布により皮膚を科学的に剥離させる治療法。剥離時の創傷治癒機転を利用して、しみやくすみ、小じわや質感など肌の美容的な改善を目指すものです。日本皮膚科学会から公表されている「ケミカルピーリングガイドライン」では、国内で主に使用されている薬剤の濃度ごとの剥離深達の目安などが示されており、目的に応じた薬剤の使い分けが必要とされます。当院でもガイドラインを主軸にした治療計画を立てるよう心がけています。
TCAに対する期待と不安
クリニックに新たにイタリア発のピーリング製剤を導入しました。お顔用とボディ用の2種類があり、主成分であるトリクロロ酢酸(TCA)の含有量はそれぞれ35%と50%です。ガイドラインに照らした剥離深達レベルは、1、2、3に当てはまります。
真皮層に働きかけるTCAには、線維芽細胞を刺激することによるコラーゲン生成などを期待することができます。しかしその反面で、施術時の刺激の強さやダウンタイムなどの課題がありました。また、酸化や変性が起きやすい材質の不安定さも気になり、導入までには少々迷いもあったのです。
しかし「TCAに対するイメージが変わりますよ」という他院の先生方からの評判もあり、まずは自分で試してみたくなりました。「自分自身で受けたいものか」「患者様に自信をもってご提案できるものか」新しく治療メニューを検討する時はこの2点にプライオリティをおいており、そういった意味でこの製剤は合格でした。今は私自身がこの製剤の、治療メニューの大ファンです。
二相構造でTCAの弱点を補う
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