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【不妊治療の分野でも!】体外受精をサポートするPRP療法とは

【不妊治療の分野でも!】体外受精をサポートするPRP療法とは

2020.11.13

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様々な科目、領域で活用されているPRP療法。それは不妊治療の分野にまで及んでいる。
治療が難しいとされている子宮内膜の菲薄化や反復着床不全症例に対してPRPを応用している、みむろウィメンズクリニック院長の三室卓久先生にお話を伺った。

進む晩婚化 そして増加する不妊

———不妊と言われるのは、どのくらいの期間妊娠をしなかった場合なのでしょうか。
一般的には、結婚して普通に夫婦生活を行っているにも関わらず、子どもを授からないまま1年以上経過した場合、不妊症と定義づけられています。
日本で不妊治療を行っているカップルは5組に1組と言われています。これは決して少ない数字ではありません。その原因の一つに、晩婚化が進んでいるため、妊娠可能な時間そのものが短いことが挙げられます。
晩婚化が進むことで、高齢での妊娠・出産も増加しています。男女ともに高齢になれば妊娠しづらくなりますので、不妊治療を希望される患者様は数多くいらっしゃるのです。

日本の体外受精の位置づけとは

———不妊と診断された場合、どのような治療を行うのでしょうか。
今回はPRP療法と関係が深い不妊治療の一つ、「体外受精」についてお話いたします。

体外受精という治療法は、ノーベル賞を受賞した英・エドワード博士によって、卵管がうまく機能しなくなってしまった患者様のために確立された技術です。現在の日本では、卵管因子ではなく高齢のため妊娠しづらいという原因での治療に用いられています。

卵子には個体差があり、妊娠しやすいもの/しづらいものが存在するのですが、加齢に伴って妊娠しづらい卵子が増えてくるのです。女性は毎月1個の卵子を排卵します。その1個が妊娠しづらいものだった場合、自然に妊娠する確率は低くなってしまいます。
毎月排卵する卵子は1つだけですが、実は卵巣からは毎月約10個の卵子が出されています。では残った9個の卵子はどうなってしまうのか。実はその9個の卵子は体内で吸収されてしまうのです。その9個の卵子を、体内に吸収される前に取り出して有効に利用し妊娠を目指そうというのが、体外受精です。
この方法で獲得した良好な受精卵を子宮内に戻し、着床すれば妊娠へと至ります。
しかしながら、受精卵が着床するには、子宮内膜の厚みや環境が関係します。この厚みが薄い患者様に対してPRP療法を活用しているのです。

治療が難しかった子宮内膜菲薄症への効果が期待

———PRP療法にはどのような効果が期待されているのでしょうか。

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