
歯科業界のポテンシャルを底上げする ~マウスピース矯正サービスDPEARLとは~
2020.03.06
株式会社フィルダクトが、新たなマウスピース矯正サービスをスタートさせた。テクノロジーの活用により価格が抑えられたこのサービスは、現代ニーズに即しているといえる。歯科医師は今後、テクノロジーとどのように向き合っていけばいいのだろうか。代表の金子奏絵氏にお話を伺った。
大学院在学中に起業されていますね。経緯をお聞かせください
人と向き合い、その相手をイキイキさせるお手伝いをしたいという想いがあり、歯科医師を目指していました。けれど、あと一歩センター試験の点数が足りず、私立に行くお金も無かったので、国立の歯学部口腔保健学科を選ぶことにしました。歯科材料やテクノロジーについて学び、歯科技工士の資格を取得。さらに大学院では、超高齢社会の枠組みから歯科について考える「地域歯科保健医療」と、テクノロジーが歯科領域をどのように変えていくのか考察する「デジタルデンティストリー」を専門にしていました。そこで見えてきた歯科業界の課題解決に取り組もうと考え、2018年、フィルダクトを創業するに至りました。
どのようなことが既存歯科業界の課題だとお考えですか
旧態依然な仕組みが背景となって、潜在的なニーズがあるにも関わらず、それが置き去りにされていること。そして、質の良い歯科医療が、最短ルートで届けられていないことが課題だと思っています。
歯科医院の数はコンビニ以上と言われるなかで、経営は厳しく、年商一億円以上の医院は全体の5%以下です。そのような状況下で高単価医療を実現するために、先端医療機器を導入することは費用面で現実的ではないことが多い。また、日本人はテクノロジーに対して消極的で、まずは周囲の様子を見てから、というスタンスの歯科医師が多い。一方で、生活者は、スマートフォンに親しみ、便利・価値志向が高まっている。本来は、医療提供側も社会ニーズに合わせて、変容させて行かねばならないのですが、昨今歯科提供側と患者とのあいだにギャップが広がっているのです。
現状歯科医院さまが売り上げをとるための主な営業手法は、既存患者を高単価治療へコンサルしたり、広告宣伝費にお金をかけるというもの。その方法に後ろめたさを感じる歯科医師も少なくありません。質を向上させるためにも、テクノロジーを活用し効率化された医院経営を求め、新たなところへアプローチすることが不足しているのではないでしょうか。
課題解決になぜマウスピース矯正サービスなのでしょうか
日本人の約50%が矯正治療が必要であるにも関わらず未治療です。患者にとってのハードルになっている費用、治療期間中の通院の手間、審美面の問題を「もっと身近で気軽」なものにできれば、患者が集まりやすいトラフィックが生み出せます。
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