肌を若返らせる究極のアンチエイジング治療 ~ベビーコラーゲンブースター療法~ (1) 池田欣生先生
2020.03.03
シワ治療にとどまらず“肌そのものの若返り”を目指すベビーコラーゲンブースター療法。その治療の考案者でもある池田欣生先生に、ベビーコラーゲンブースター療法の特徴と、使用するPCL製剤『Miracle L』の有用性について伺ってきた。
ベビーコラーゲンの弱点を補う“ベビーコラーゲンブースター療法”
約1年前から私のクリニックでは“ベビーコラーゲンブースター療法”を開始致しました。
もともと、しわ治療への効果や肌そのものの若返り効果があることからベビーコラーゲン自体は気に入って使っていたのですが、体内への吸収の早さが気になっておりました。患者様も注入直後はその効果に大変喜んでくださるのですが、数カ月で元に戻ってしまうことを残念がる方が少なからずいらっしゃったのです。そのため、ベビーコラーゲンは加齢によって失われたコラーゲンを補充するという目的で使用しておりました。
しかしベビーコラーゲンの効果自体には疑問を持ってはいませんでしたので、どうにか持続時間を延ばして、患者様の更なる満足度を上げることができないかと考えていたときに、PCL製剤『Miracle L』と混ぜ合わせて注入する“ベビーコラーゲンブースター療法”に行きついたのです。ベビーコラーゲンとMiracle Lを1:1の割合で掛け合わせることによって、ベビーコラーゲンの弱点でもあった持続時間を延ばすことに成功しました。
PCL製剤『Miracle L』とは
ベビーコラーゲンと混ぜ合わせるPCL製剤は、もともと再生医療の分野などで細胞を誘導する素材として使われているものであり、組織を誘導する性質を持ちます。
治療にはMiracle LというPCL製剤を使用しているのですが、Miracle Lは軟部組織の欠陥を修正し、組織の増強が期待できることや、真皮に注入することで、コラーゲンを刺激・生成するというメリットを持ち合わせています。
ポリカプロラクトンを20%含有しており、キャリアジェルは含まれておらず、コロイド上の液体なので、注入後に凹凸がでる可能性はほとんどありません。
さらにMiracle Lは粒子が非常に細かいので、ベビーコラーゲンと混ぜ合わせても、30Gカニューレや35Gエンジェニードル針を容易に通すことが可能です。そのため、目尻などの細かいシワに対しても細かく治療が行えるのです。
治療のポイントは注入前の剥離
ベビーコラーゲンブースター療法では、製剤の注入前に皮下の剥離を行います。この工程が、従来の注入治療とは異なる点の一つだと思っているのですが、これを行うことにより、コラーゲンの生成をより活発に促します。
施術としては、麻酔を行いながら血管を傷つけないようにマイクロカニューレで皮下を丁寧に剥離していきます。剥離をすることで、スキンタイトニグも同時に行えます。
しかし患者様の多くが気にされるZygomatic lig(いわゆるゴルゴ線)の剥離については注意が必要で、長期的に見ると、剥離後に頬全体の皮膚が落ちてほうれい線下部が目立つこともあるので、剥離せずにスキンタイトニングや脂肪溶解のみ行うようにしています。
“肌そのものを若返らせる”画期的な治療
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