国際オーソモレキュラー医学会レポート vol.4_ピックアッププログラム紹介②
2018.12.21
編集部が厳選しているピックアッププログラム紹介の後半は『日本人の腸内フローラ』『歯科領域における応用』についてお届けする。
日本人の腸内フローラについて
血液オゾン療法とならび、いわゆる「腸内フローラ」も人口に膾炙しているキーワードである。本誌編集部にも「興味のある診療・治療」「気になる用語」」として寄せられることの多い題材だ。一方でサプリメント・飲料・検査キットなどが氾濫しており「何をどのようにすればよいのか」がまだまだ定まっていない分野と見られることも多い。実態はどのようになっているのか?
内藤裕二先生(京都府立医科大学大学院医学研究科 消化器内科学准教授)は「日本人の腸内フローラの現状と便性状スコア」と題して最近の知見を紹介された。内藤先生の発表では、便性状と腸内細菌叢との関係が紹介された。それによると、基礎疾患にかかわらず日常生活に支障のない一般成人278名を対象とした解析によれば、BSSが男性ではBSS1,2を示す割合が低く、特に若年層にその傾向が強く出たという。
また、腸内細菌叢においても男女に有意差が認められ、高齢女性ではその種類が顕著に低下していたことが判明したそうだ。腸内細菌叢、特に日本人のそれとなるとまだまだ研究は緒に就いたばかりだ。貴重な講演をもとに、この分野の今後の興隆に期待したい。
歯科領域における応用について
オーソモレキュラーの知見は、決して医科領域に限ったものではない。口腔内の栄養状況を判断し、その全身との関係性を探ることも重要な項目となる。
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